身近で見たマエストロ トスカニーニ

1886年に、指揮者としてデビューしたトスカニーニ。
彼は、クラッシック界に様々な変革を巻き起こしました。
クラッシック界を変えた一人と言っても過言ではありません。

本書には、NBC音響監督のチョツィノフが見た伝説のマエストロ・トスカニーニの素顔が克明に描かれています。
トスカニーニの右腕とも言われた著者だからこそ知り得る貴重な情報が、この本にはたくさん溢れています。
読むと、まるで同じ空間にいるかのような感覚になれるのではないでしょうか。

トスカニーニは、音に対して一切の妥協がない厳格な人物でした。
理想の音が出なければ、楽団に対して感情を荒らげる事もあったといいます。
トスカニーニの演奏が高く評価されたのは、徹底したリハーサルによる賜物だったのです。

ですが、普段のトスカニーニはそうではありません。
プライベートでは、ユーモラスな発言をする事もあったのです。

この本を読めば、トスカニーニが音楽家としても人間的にも素晴らしい人物だという事がわかります。
チョツィノフがトスカニーニと出会った時の事や、NBC招致の経緯などトスカニーニファンにはたまらないエピソードがたっぷり楽しめます。

この本を読めば、なぜトスカニーニがマエストロと呼ばれ、多くの音楽家から尊敬されているのかがわかります。

                                                                                                                       2023年7月の買取価格です