幸福の追求　ハリウッドの再婚喜劇 (叢書・ウニベルシタス 1144)

世界恐慌期から大戦期前後にかけて、ハリウッドではある7本の映画が撮られました。

本書では、スタンリー・カヴェルナの思想が読み取れます。

ロマンティックコメディとして描かれた数々の名作から編み出された、独自の見解についてわかります。
再婚喜劇。それは、愛の再確認の事でもあるのです。

女詐欺師と世間知らずな男が織りなす「レディ・イヴ」、意地っ張りな令嬢と新聞記者を描いた「或る夜の出来事」、わがままな令嬢と古生物学者が繰り広げるコメディ「赤ちゃん教育」、結婚前夜の令嬢と前夫、そして新聞記者のドタバタ劇「フィラディルフィア物語」、離婚したばかりの女性記者と彼女に未練がある前夫の駆け引き「ヒズ・カール・フライデー」、夫婦が検事補と弁護士に別れて対立する「アダム氏とマダム」、すれ違いばかりの夫婦が愛犬の親権で争う「新婚道中記」。
これらの作品のなかで描かれたのは、新しい女性像です。
自由に、そして大胆に変化していく女性の恋愛観や結婚感が見えてきます。

結婚とは一体何なのか？本当の幸福とは？
この本を読めば、その答えのヒントが見つかるかもしれません。

                                                                                                                       2023年2月の買取価格です