ご依頼者様の声
書道関連の書籍がたくさんあるので見てほしい
買取担当より
今回の対応メモ
- 依頼内容 遺品整理に伴う蔵書売却
- 書籍内容 書道関連 白川静関連 書道具
- 数量 約350冊 + 書道具15点
- 査定時間 30分
- 作業時間 30分
- 査定金額 32,500円
大阪市の福島区からお電話いただきました。
事前に書道関連の本とお聞きしておりました。
出張対応です。マンションに到着し、お伺い。
書棚を拝見させていただきました。
白川静関連書が本棚1つ分、あとは書道関連で書棚1つ分でした。
お譲り頂いた本の一例
- 白川静著作集
- 字統
- 字通
- 字訓
- 白川静文字講座
- 詩経国風
- 常用字解
白川静について
1910年4月9日に福井県に誕生した白川静は、読書好きの少年でした。
13歳になると、昼間は働き夜は学校に通い勉学を習います。小学校卒業後は、大阪の法律事務所で働くようになり更に読書へとのめり込んでいきました。この頃に出会ったのが漢籍で、その魅力に次第にのめりこんでいきました。
トレーシングペーパーを使って、中国の古代文字を写し書くうちに次第に文字の成り立ちについて理解できるようになったのです。
白川静は地道に孤独な研究を続けました。
その研究は、次第に周囲に認められるようになりました。
白川静の事を、学生達は「どうくつの仙人はん」と呼び尊敬し慕いました。60歳を過ぎた頃、学問の成果は普通の人にもわからなければならないという思いから「漢字」という本を発表。これは、初めて一般向けに発売された本となりました。これにより、多くの人が漢字を身近に感じる事ができるようになったのです。
73歳の時には、「字読」、「字訓」、「字通」の字書三部作を刊行しました。3冊全てを完成させるまでには13年という歳月をかけました。
白川静は、94歳の時に文化勲章を受賞しました。白川静は、没時まで所長兼理事長を務めていました。
著作集を出版した目的は、漢字の地位を復活させる事でした。時代や精神なども研究していたのです。
青年時代は、登山や囲碁・将棋と様々な趣味に没頭しました。年を重ねてもその好奇心が衰える事はなく、携帯ゲームで囲碁・将棋を楽しんでいました。また、気さくな性格でインタビューなどにも快く応じていました。
2006年10月30日。96年という人生を閉じました。白川静が書き残した書籍と研究は後世にも多くの影響を与えています。